広報室CSR/SDGs推進の高山です。
このコンテンツは、社内へのサステナブル活動の情報伝達と社外のサステナブル推進に苦戦されている企業のCSR、SDGs、サステナブル担当者の方々との交流や情報共有を目的として作成しております。
さて、4回目となる社内勉強会は、5月ということもあり、新入社員の参加を目的とした「超基礎編」をミッションとして勉強会の内容を作成いたしました。新入社員向けのサステナブル研修の手法は、新入社員研修の中でプログラム化されていたり、新入社員と共に学び合いながら、サステナブル宣言を行ったり、外部のゲストを呼んで様々な視点で講演をしたりと各社様々のようです。
弊社では、週一回のペースでに開催している「ネオキャリア大学」という社内のオンライン研修の中で実施しています。今回の新入社員向けサステナブル勉強会も1つのコンテンツとして開催いたしました。
※タイトルに「業績アップに生かす」「お客様の心をつかむ」と入れています。これは、SDGsやサステナブルに関心のないメンバーを引き付けるための1つの方法です。「あれ仕事に役立つかも」を関心のトリガーにして、参加の一歩を踏んでもらうためのキーワードです。
ーー今回の社内浸透テーマーー
新入社員には、自社のサステナブルのビジョンを大まかに捉えてもらい、実は基礎的な学習を求めている既存社員の参加をえること
ーーインデックスーー
1、担当者からの最新情報提供
2、基本的な自社情報の伝達
3、サステナブルの捉え方
4、参加者の声
ーー1.担当者からの最新情報提供ーー
勉強会の冒頭には、毎回、アイスブレイクを兼ねて私が気になった最新サステナブルニュースを共有するようにしております。今回は、日経産業新聞が2021年4月5日から紙面リニューアルされて「SDGs面」が始まったことを紹介いたしました。15年ほど企業におけるCSRやサステナブルに関わってきた身としては、考えられない社会の変化でしたので、「驚きのビックニュース」として声高々に紹介しましたが、その温度感は、残念ながら参加者には届かなかったかもしれません、、、。他にも、CO2の削減、脱炭素というキーワードが紙面でたくさん紹介されていることなどを共有させていただきました。
ーー2.基本的な自社情報の伝達ーー
情報共有が終わり、まずは、参加者の理解度を探るため「サステナブルとは何か?」 の問いからスタートしました。チャットに書き込まれた参加者に答えを見ると今回は、「サステナブルのことがよくわからない方」が多いことが確認できました。カタカナ語やSDGsなど聞きなれない用語に対して、明確にお伝えできるのも勉強会という場の重要な役割かと考えます。
サステナブルとは何か?
成長し続けること
「続けること」「続くように支援すること」
と「サステナブルとは何か?」の答えをお伝えしつつ、サステナブルには、①ポジティブインパクトの最大化 ②ネガティブインパクトの最小化が必要であり、自主的にポジティブインパクトを意識することの重要性を企業の事例をもとにお伝えしました。そして、「人」に関わる企業として、社会から取り組みを求められ、さらには、お客様のサステナブル推進の支援も必要になることを説明いたしました。
また、サステナブルやSDGsにはじめて触れる方は、新しい概念として感じることが多いので、古くは、近江商人、二宮尊徳さん、松下幸之助さん、渋沢栄一さんの教えの中にもその要素が含まれていることを説明し、日本では、なじみのあるものであることを感じてもらいました。
駆け足でサステナブルの表面を理解してもらった上で、今、様々な企業が「SDGsコンパス」に沿った手順で推進活動を設計していることやネオキャリアが目指すのは、「SX(サステナブルトランスフォーメーション)」の実現であることを基礎情報の最後に留め置き、社内外で推進が始まっていることを意識付けしました。
ーー3.サステナブルの捉え方ーー
更にサステナブルについて深く考えてもらうために「良い働き方」「良い会社」の定義について、参加者に下記のような問いをぶつけてみました。
Q.あなたが企業内で働きがいを感じるタイミングとはいつ、どんなときですか?
<回答紹介>
「面接をした学生に新しい価値観を与えられたとき」
「成長を実感したとき」
「ありがとうと言われたとき」
「仕事が面白いと感じたとき」 など
Q.「良い会社」とは?と問われたらどのように説明されますか?
<回答紹介>
「世の中に価値を提供できる会社」
「自身がその会社にいる意義を見出せる会社」
「世の中から必要とされる会社」 など
それぞれの多様な答えが出てきます。「良い働き方」「良い会社」の定義に「お金をたくさんもらえたとき」や「稼げる会社」という「お金」に関する答えは、不思議と現れませんでした。良い働きや良い会社の定義には、財務要素だけではない、非財務の要素が関わっていることがわかってきます。
「良い働き方」「良い会社」の定義となる財務、非財務の価値が、しっかりとSDGsの3側面 ①経済 ②社会 ③環境 に表現されていることを「SDGsバースデーケーキ」を使い紹介しました。SDGsが環境を土台として社会があり、その上に経済が成り立っていること、そして、それぞれに目標が設定されていること、財務価値を得るためには、非財務価値が必要であることを説明しました。
この中でSDGs
【目標4】:質の高い教育をみんなに
【目標9】:産業と技術革新の基盤をつくろう
【目標16】:平和と公正をすべての人に
について日本は、比較的優秀であること。
【目標5】:ジェンダー平等を実現しよう
【目標13】:気候変動に具体的な対策を
【目標14】:海の豊かさ守ろう
【目標15】:陸の豊かさも守ろう
【目標17】:パートナーシップで目標を達成しよう
については、達成状況があまり良くないことを紹介しました。
様々な企業が、「環境」や「社会」の課題に取り組んでいる理由やネオキャリアがステークホルダーの皆さまとパートナーシップを組み、目標の達成に貢献して行こうとしている背景を理解していただきました。
最後にこれまでの経済が、拡大し続ける中で環境を破壊し、不平等な社会を作ってきたこと、これからは、成長し続ける経済の中で環境を豊かにし、公平な社会を作ることが求められると説明を添え、第4回サステナブル勉強会を終了いたしました。
今回の勉強会を通じ、「良い働き方」「良い会社」を問われたとき、そこには非財務の価値が現れるということ、新聞やメディアで取り上げられる企業のポジティブインパクトのほとんどが、非財務の価値に関連していて、サステナブル活動が「良き会社」を目指す企業にとって必要な価値であることを再確認致しました。参加いただいた皆さんにも、これからの企業は、財務と非財務の両方の価値をしっかりと見える化することが重要であると認識していただけたのではないかと考えております。
ーー参加者の声ーー
・ネオキャリアは「SDGsをやるべきである」だけじゃなく「SDGsやりやすい会社!」という点がとても面白かったです!
・顧客がどこまで本日の話を意識して会社運営できているか?アンケートを取ってみたいと思いました。
・日本全体でみると達成していない項目がたくさんあるのと、さらに国として衰退しているのでどちらかに貢献する国となるように自分の行動から見直します。
・改めて自分たちの行動がSDGsにつながっているモノがおおいことを実感しました。
次回は、第5回サステナブル勉強会として開催したミニステークホルダーダイアログの内容をレポートさせていただきます。ゲストには産官学民未来創造コンソーシアムの皆様(【産】ネオキャリアCSR・SDGs推進/【官】県庁職員/【学】大学教授/【民】NPO法人理事長)をお招きして、それぞれのステークホルダーの視点を学ばせていただきました。とても貴重な機会でしたので、ぜひ、レポートをご期待ください。
<過去の記事>
「第1回内容」
「第2回内容」
「第3回内容」
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<ネオキャリア広報室CSR/SDGs推進 担当:高山>
kohei.takayama@neo-career.co.jp