カルチャー
2021年10月22日

NPOはサステナブル活動のパートナー

広報室CSR/SDGs推進の高山です。

 

始めました!ステークホルダーインタビュー! このステークホルダーインタビューには、2つの思いを込めました!

 

①弊社のサステナブル活動でご縁をいただいたステークホルダーの皆様にインタビューを行い、そのサステナブルな活動を紹介することで支援したい。

 

②企業の中でサステナブルやCSR、SDGs推進の担当として、活動を進めるにあたり産官学民各セクターとの連携をどのように組んだら良いのか読者の事業の参考にしていただきたい。

 

想いを届けるために頭の中の構想を少しお伝えしておきますね。

 

 

■■ 今後の記事のラインナップ■■
(あくまでの私の構想です)

 

・紹介編(1~5話ぐらい)
弊社のサステナブル活動で私がご縁をいただいた、素敵なステークホルダーの皆様をまずはご紹介いたします。どんなことをされていて、どのような印象を持たれているのかを何とか聞き出してみます!

 

・協働編

おそらくこの出会いから協働や連携が始まるかと思います。というか始めますので、どのセクターとのつながりがどのように連携に変わるのかを読者の皆様にお伝えできるように事例紹介とノウハウ共有をさせていただきます。

 

・座談会編

箸休めにミニステークホルダーダイアログや座談会を開催し、社会課題をテーマに各セクターの皆様と「ワイガヤMTG」を開き、その内容を皆さんと共有させていただきます。

 

 

では早速、紹介編として今回は、私が弊社のサステナブル活動の一環として新宿での地域活性化活動を始めるにあたり、一番初めに門を叩いた非営利セクター「新宿NPO協働推進センター」の山下さんのお話を紹介させていただきます。

 

 

新宿NPO協働推進センターの様な地域の中間支援組織では、新宿の地域課題解決を行っている非営利団体の情報を丁寧に教えていただけます。

 

企業としての地域との「関わりしろ」についてもアドバイスをもらえます。企業のサステナブル活動として、地域の活性化を目指すときには、まず現場で起きている課題を正確に理解しなくてはならないと私は考えております。

 

地域のことは地域に聞かなければわかりませんので、これまでその情報を持っている中間支援センターをまずは、尋ねるようにしてきました。お話を聞くとこれからの課題感や企業の目指す方向が見えてきますので、訪問して、相談してみることをお勧めします。

 

 

 

専門家とそれを支え楽しむ街の方々による新宿神楽坂の地域活性
ー山下さんのソーシャル活動の背景についてー

 

 

国内外を舞台に「何もないところに新しいものをつくる」という建築の仕事の様々な経験を持つ山下さん。

 

これまでに建築のお仕事とは別に、あらゆるジャンルの方をあつめて建築・都市事業パートナー「インターフェイス21」を立ち上げ、建築・土木・都市施設・環境・防災・まちづくりに関する調査・企画・設計ならび、様々なプロジェクトに参画して社会に貢献するための勉強会の開催などをされてきました。

 

その勉強会の中で専門家が社会にコミットする仕事の仕方が議論され、「仕事ベース」ではなく「社会の一員としての立場」で“街”の困りごとを解決するという行動が生まれたそうです。そして、1999年 勉強会のメンバーの中からゼロから新しいことを作る会として「ゼロ会」を設立し、山下さんが生まれ育った「神楽坂」を舞台に専門家による街づくりが始まります。

 

新しい時代の神楽坂の再構築、活性化を目指したゼロ会の活動、まずは神楽坂においても勉強会による対話の場作りからスタートを切りました。その対話の場を通じて住民の方々との信頼を築いていきます。

 

そして、2003年に町の方々とゼロ会で「NPO法人粋なまちづくり倶楽部」という「やりたかったことを表現する専門家」と「その変化を楽しみ応援する街の方々」で構成された組織が生まれます。これが、山下さんのソーシャル活動のバックボーンとなっています。

 

 

<新宿神楽坂の「NPO法人粋なまちづくり倶楽部」について>

 

「NPO法人粋なまちづくり倶楽部」は、日本全国の地域で自分たちの街の資源、歴史、コミュニティを大切にしており、街をいい形で次の世代に引き渡そうと活動している団体です。

 

江戸っ子、神楽坂っ子というように地域に誇りを持っている人たちがたくさんいる街の応援をするという目的で、特定のテーマを決めずに街そのものを有機的に包括的に捉えていることが特徴的なNPOです。

 

現在では、東京のオールドタウンで同じような特徴をもつ団体との連携も進め、広いエリアの中での神楽坂を追いかけ、これまで街を見ていた大人達と次の世代を担う子ども達が、同じような方向で街の将来を描いていくような仕組みづくりを考え、活動されています。

 

NPO法人粋なまちづくり倶楽部 

 

 

 

 

続いて山下さんに様々な質問をしてお人柄や活動を深掘りしました。

 

 

 

先の見えにくい世の中だからこそ、「課題から時流をよむ」「未来への橋渡しになる」という新たな役割をNPOに伝えていきたい

ー中間支援組織の存在についてー

 

 

 

 

Q.新宿NPO協働推進センターについて教えてください。

 

 

新宿NPO協働推進センターは、中山弘子区長の時代に、区長の区民協働による区政の実現というビジョンに基づいて設置されました。区民の声を吸い上げるためにと開かれた区民会議の中で、NPOの支援や社会貢献を組織として実現できる人材を育成する仕組み作りが提言書にふくまれたこと。

 

そして、新宿区がNPOとのつながりを持つことを目的として開いたNPOとの懇談会により新宿NPOネットワーク協議会ができたこともきっかけとなっています。

 

ネットワークの実現に向けて、「当事者とのつながり、コミュニケーション」をテーマにしたシンポジュウムの開催や新宿区民活動支援サイトの提案など様々な場作りなどを実施する中で、試験的に新宿区役所内にNPO情報センターが設置されました。

 

センターでの相談、講座の開催、地域とNPOをつなぐためのキャラバン事業などの活動が、現在の新宿NPO協働推進センターのプログラムに繋がっています。協働推進センターは今年で3期(9年)を経過しております。

 

 

 

Q.「新宿NPOネットワーク協議会」と「新宿NPO協働推進センター」の現在の役割ついて教えてください。

 

 

新型コロナウイルスの影響で私たちの社会の前途は未知の世界となりました。その中でNPOには、「社会課題の解決」をミッションにという従来の立ち位置に加えて、見通せない時代にあってもなお、社会の動きを見て、人の幸せやあるべき姿を描くための「課題から時流をよむ」「未来への橋渡しになる」という新たな役割が求められつつあると考えられます。

 

その新たな役割に気付いたNPOに対して、協議会やセンターとしては、従来のNPOに力をつける、連携を促すだけでなく、より強い創造力と構想力、実行力の必要性を伝えていくことが重要になってきたと認識しています。現在、その役割を果たすための準備と舞台作りにチャレンジ中です。

 

新宿NPOネットワーク協議会
新宿NPO協働推進センター

 

 

 

 

今は、営利・非営利など言っていられないので、企業にはセンターの門を叩いて気軽に連携を考えてほしい。
ー企業は、どこに向かうべきなのかー

 

 

 

 

Q.企業は、NPO協働推進センターや非営利セクターとどのように関わることができるのでしょうか? また、センターを使用することはできるのでしょうか?

 

 

センターは、社会をよくする活動で得たものを社会に還元する組織であれば、どなたでも利用できます。営利とは、関わる各個人の富を金銭面で高めていくこと。非営利とは、活動で得た利益を、特定の個人の懐をあたためるために使うのではなく、よりよい社会づくりに再投資することです。

 

これまでの企業は、会社を大きくして富を集めて関係者で分配し、経済の発展のために支援者を増やすことが目的でしたが、これからの企業は、得た利益を何に使うのか、事業や会社の存在意義は何なのか、何のためのサービスかを考える時代を迎えています。

 

SDGsにより環境、貧困、人権などの問題がクローズアップされ、新しい企業の価値が求められる時機が到来しました。今は、前人未到の時代の最先端に立っています。問題に対処するには総力戦で当たるしかなく、営利・非営利など言っていられません。そういった背景からも企業も非営利セクターの仲間として見ています。

 

コロナ禍ではっきりしたように、企業は、社会基盤の安定がなければ、その活動を維持できません。これからは、儲かったお金を営利事業として活用しながらも、新しい社会、新しいマーケットに大きなヒントを生み出している先見的な社会貢献活動にも投資するなど、非営利セクターとの連携を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

Q.経営とサステナブルを統合する企業の動きがあります。山下さんからみたサステナブル企業とは どんな企業だと思われますか?

 

 

サステナブルな企業の定義は簡単かとおもいます。一言でいうのであれば、「社会に活動と存在を認められている企業」と言えます。

 

多様な価値観の中で次の世代や利権・営利に関係のない人たちに支持され、選択される企業はサステナブルと言えるのではないでしょうか。

 

未来に向けて、社会の仲間に向けて良い価値を創造できているかが事業を支持するための重要な判断基準になっています。特に消費者にはその判断基準がSDGsなどで広がりを見せています。

 

高度成長の中で生まれた「追いつけ追い越せ」という概念は薄れ、成熟社会に向かいつつあります。その中で、企業がサステナブルに目を向けるという新しい役割を求められているだけのことかと思われます。

 

見えないリスクを恐れることなく、後に続く次世代のためにどのように社会課題解決のボトルネックを突破してみせるか、新たな社会の中でのマーケットを構築していけるかというメッセージを発信していくことが企業のサステナブルにつながると思います。

 

 

 

 

Q.では、価値がある企業といえば、どんな要素を連想されますか?

 

 

社会の求めるあるべき方向からズレない企業には価値があると思います。企業が社会の求めるあるべき方向を見定めるためには、非営利の視点が必要です。

 

企業の中には、高度経済成長期にあったような羅針盤はありません、未来価値を生むための羅針盤は、社会の中にあります。

 

社会を見て、社会との強い関係の中で、事業を再検討、再構築する時代に入りました。営利的に成功したければ、先見性のあるNPOなどの非営利セクターに近づき未来を確認することをお勧めします。

 

 

 

 

 

企業には、若者たちに社会で役立つ人材を育てて、社内外で活躍できるようなチャレンジの場を作って欲しい。

ー企業に求めるものとはー

 

 

 

 

 

Q.最後にサステナブル推進に挑戦する企業に応援のメッセージをお願いいたします。

 

 

専門家が、組織の中に籠って専門性を発揮するのではなく、プロジェクトメンバーとしてフリーランスとして社会の中での役割を見つけ成果を上げ、自己実現もする。そういった高い成果を上げられると考えます。

 

社会で役立つ人材を育てて社内外に活躍の場を与える。若者が失敗をリカバリーできるように、色々な仕事の経験との接点や議論、体験のある環境をつくり、企業のテーマに沿った研修だけでなく、組織の中で色々な事を総合的に体験し、実力と能力を高めることに専念するチャレンジの場を企業には作って欲しいと思います。

 

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

山下さんとの出会いで企業がサステナブル推進を目指すときには、非営利セクターとの関係構築が1つのヒントになることを実感することができました。

 

今回のお話から見えてきたことは、

 

「企業は、サステナブル推進の鍵やヒントをNPOとパートナーとして協働することで、地域のリアルを理解し、活動の世界が広がります。そして、サステナブル担当者は社内で高い評価を得て、社内浸透が重要視される」

 

ということですかね。

 

非営利セクターとの協働という視点に気が付く企業がきっと新たなサステナブルを実現できるのかと思います。サステナブル活動担当者が社外の非営利セクターと繋がり、評価され、社内に落としていくことが、1つのテクニックかと思います。

 

山下さん、貴重なお話をありがとうございました。引き続き、ご指導の程、よろしくお願い致します。

 

深々感謝

 

<ネオキャリア広報室CSR/SDGs推進 担当:高山>
kohei.takayama@neo-career.co.jp

 

 

 

高山 功平

ネオキャリア広報室/CSR・SDGs推進。日本サッカー協会公認B級指導者ライセンスを持つCSR推進担当者。1997年~2020年までロベルト本郷に憧れて様々な地域で子ども達にサッカーを教える。その傍ら渋沢栄一に憧れCSRの推進に目覚める。2020年4月に広報部CSR・SDGs担当としてネオキャリアに中途入社。