はたらく人
2022年2月28日

財務経理部長が思う“AI時代”を生き抜く力

こんにちは!neoone(ネオワン)編集部の高沢です。

今回は、私の所属部署でもある財務経理部の青山さんへインタビュー。
2021年に開催された21期全社員総会にて社長賞を受賞された青山さんの「仕事に対する考え方」や「経理で働くことの魅力」についてお話を聞いてみました!

【プロフィール】
青山 (アオヤマ)さん
愛知県名古屋市出身。大学を卒業後 銀行へ就職し、営業職など含め様々な業界をご経験され、2018年ネオキャリアへ入社。
転職を決意する背景に常にあったのは「己の成長と人間性・リーダーシップ向上」であり、ネオキャリアへ入社を決意した理由は「会社の成長」と社長をはじめとした取締役や部署の方々の「人間性に魅力を感じた」ため。入社して3年半が経過した今でもその魅力を強く感じているとのこと。

 

銀行から営業、そして経理へ

銀行員や営業など様々な業種・職種をご経験になったと伺いましたが、現在の経理職に就くまでのきっかけがありましたら教えていただけますか?

 

青山さん :はじめは銀行へ就職し、入社1年目で窓口業務や得意先回り、融資、外為など一通りのことを経験させていただきました。その後、自分のさらなる成長のために転職を決意し、東証一部上場の大手企業の子会社にて車販売の営業を経験したんですが、振り返ってみると対人関係においてのスキルや目標を超えてなお、より1つひとつ上のラインでの達成を目指す努力の大切さなどを教わることができ、自分の人生において一番成長に繋がった3年間であったと思います。転機があったのは2回目の転職の時で、そちらも営業として応募をしたのですが銀行時代の知識や経験を買われ、「経理として働いてみないか?」とお声掛けをいただき、私もまた自身の成長に繋がると考え経理として採用していただきました。ですので、自分からではなくご縁で経理職に就いたというのが私の経理人生のはじまりです。

 

※撮影時のみマスクを外しています

 

偶然が教えてくれた「経理」の 面白さ

—ご自身のお考えではなくご縁があり経理職に就かれたとのことでしたが、その後の人生でも経理職を選ばれたのはなぜでしょうか?

 

青山さん :経理をやっていくうちに前職の営業での経験を生かして「経理と営業」2つの視点から物事を見れていることに気づきました。当時の会社と前職では業種も異なっていましたが、培った経験を生かしてさらに成長出来ていくことが楽しく、どんどん経理の世界にハマっていくようになりました。そちらでは最終的に取締役経理部長のポジションを務めるまで成長の機会を与えていただきましたが、もっと経理としての知見を広げたいと考えるようになり、その後も2度の転職を経てそれぞれ別の業種での経理を経験し、ネオキャリアへ入社しました。

 

—様々な業界をご経験された青山さんから見て、ネオキャリアの経理部の魅力とはなんでしょうか?

 

青山さん :会計基準には「財務会計」「管理会計」「税務会計」「連結会計」という4つの基準が存在するのですが、どれも似ているようでそれぞれ目的に応じて異なった考え方が必要であり、自身でもまだ知らないことが多いと考えさせられるとほどに奥が深いです。
4つの会計を経験するとその奥深さや楽しさがより分かると思いますので、個人的には経理になった方には是非4つ全ての会計を経験していただきたいと思うのですが、企業によっては担当する役割が一部分に限られてしまい全ての会計を経験することが難しく、そのために転職をしてスキルアップを考える方も多いと思います。

ネオキャリアでは部外だけでなく部内の異動にも柔軟に対応しているため、若いうちから幅広く経理業務に携わり経理としての経験を積むことができるのが魅力だと思います。

 

“AI時代”を生き抜いていく人材を育てる

近年、AIの発達が目覚ましい中、経理のような職業は将来AIに仕事を奪われてしまう、といった話もありますがその点について青山さんはどのようにお考えでしょうか?

 

青山さん :確かにAIが発達していくことによって分析系のオペレーション業務は簡単で且つ正確になっていくと思います。ですが、全ての数字を「正しく」「その時の経営者の望む形」で提示することはAIには難しいのではないかと考えています。会社を正しい方向へ導くためには、正しい数字と的確な判断力が必要であり、そういったところで人の力が求められるようになるのではないかと考えます。

また、どのシステムを導入するにしても、人間社会である以上、初めの土台作りや過程の選定・決断、時には交渉術などが人間である我々に委ねられる部分であると思いますので、よりよく環境を整えるためには管理部門でもIQ(知能指数)だでけはなくEQ(心の知能指数)が重要になっていくのではないかと考えています。

 

会社を支えるための「3つの自己力」

—数々の会社で経理を経験してこられた青山さんが今ネオキャリアで成し遂げたいことはありますでしょうか?

 

青山さん :決算早期化や質の向上はもちろんのことですが、昨今の状況を鑑みて一人ひとりの成長が必要だと非常に感じています。経理はルーティーンワークも多く毎月同じ業務をこなすだけというような状況になりやすいですが、一緒に働いてくれている部署の方達には自身の想いを共有し、同じ目標を掲げて業務にあたってもらっています。

 

具体的にはどのような目標を掲げていらっしゃるのでしょうか?

 

青山さん:3つの「自己力」を鍛える、というのが部署で掲げている共通の目標になります。
1つ目は「自己統制力の強化」、2つ目が「自己判断力の向上」、そして最後に「自己推進力の向上」です。
経理は言わば、会社の財布を管理している部署ですから、お金の流れについて情報を見極める力や経営者目線で物事を判断する力が必要になってきます。といっても実際に経営者と同じ目線をもって判断することは難しいので、部署の方達には自分の立場から一段上の目線に立った気持ちで考えることを意識して業務を遂行していただくように伝えています。

 

ネオキャリアの更なる飛躍を目指すためにも、経理の地盤をより強固なものにし、一緒に働いてくれている方達にはぜひ上場と上場後の経理業務を経験して、AI時代でも生き抜いていけるような市場価値の高い人材になっていただきたいと考えており、それを実現させることが自身のミッションであると考えています。

 

※撮影時のみマスクを外しています

 

EQを高め、常に「現役」といえる人生に

最後に、青山さんが大切にしていることや現在の目標はありますでしょうか?

 

青山さん :前述でもお話しした4つの会計基準は本当に奥が深く、時代の移り変わりとともに会計基準も多様に変化していくため、経理人生22年の自分でもまだまだ勉強しなければと思わされる毎日です。ですので、役職や環境に関わらず、絶えず学ぶ姿勢を続けたいと思っています。
人生100年時代。50歳を過ぎた今、「人生の後半」「終わりへ向かう人生」ではなく、積極性・主体性をもって常に走り続けていきたいと思っています。そのためにもIQ(知能指数)だけでなく、EQ(心の知能指数)を高め、いつまでも前線で仕事ができるような頭と心の地盤づくりをしていきたいと考えています。

 

心の知能指数を鍛えることで人の気持ちに寄り添った考え方ができる、社会生活においても生きてくる大変素晴らしい目標だと思います!

 

経理を目指そうと思っている方も、今は違う職種に就いていらっしゃる方も、今回の記事を通じて少しでも「経理」の仕事に興味を持っていただければ嬉しいです。

 

青山さん、ご協力いただきありがとうございました!