社長室サステナブル推進の高山です。
このコンテンツは、社内へのサステナブル活動の情報伝達と社外のサステナブル推進に孤軍奮闘されている企業のCSR、SDGs、サステナブル担当者の方々との交流や情報共有を目的として作成しております。
さて、今回は、表題の通り、社内勉強会にて、業界他社のサステナブル活動を紹介することで参加者の意識に変化が起こるのではないか実験してみました。勉強会終了後に非財務価値の必要性を少しでも感じていただくことが今回の狙いです。
今回の仮説
無関心層にサステナブル活動の必要性に関心をもってもらうには、業界全体の活動と自社の活動を比較することで効果があるのではないか?
インデックス
1、「よい会社」のイメージとは
2、業界全体のサステナブル
3、他社のサステナブル活動に触れて思うこと
1.「よい会社」のイメージとは
「あの会社はね、とてもよい会社だよ」の
「よい会社」にはどんなイメージがありますか?
勉強会の冒頭に参加者の皆さんが個々に感じている「よい会社とは」の問いかけから始めてみました。「よい会社」の定義にはどんなことがあるのでしょうか? 株主、銀行、消費者、社員などステークホルダーは、企業のどこに「よい」と感じるのでしょうか?
勉強会で出てきた回答は、
・変化に柔軟に対応できる
・顧客や従業員を大切にしている
・人材が育つ、人材が集まる
・社会貢献に取り組んでいる
・世の中に価値提供できる
・自身がその会社にいる意義を見出せる
・世の中から必要とされている など
参加者の答えには、意外にも非財務価値に関することが並びました。もちろん「よい会社」の定義として財務価値が安定しているという前提があるのかもしれませんが、弊社の回答を見るかぎり、非財務の価値が「よい会社」の定義として必要なことが理解できます。
サステナブル推進担当者としては、「よい会社とは」をより具体的に「2025年も活躍する企業とは」の答えを探ることが必要です。社全体がこの辺りの回答を少しでもイメージしやすくすることにサステナブル推進の役割があると感じております。
2.業界全体のサステナブル
「よい会社」の定義を留め置いたところで、次に業界各社のサステナブル推進調査報告をしました。HPに掲載されている情報をもとに人材業界の主要な企業を確認したところでは、積極的にサステナブル活動を行う企業から、特に活動は行っていない企業まで様々な企業姿勢を確認できました。
積極的に活動している企業の共通の特徴としては
・ESG(調達、D&I、ボランティア、地方創生など)に総合的に多様な取り組みを行っている
・社外有職者と社内役員にて「サステナビリティ委員会」を形成している
・ステークホルダーダイアログを実施している
・活動が数値化され公開されている
・定期的に社内勉強会を開催している
特徴的なのは、環境に関する活動、地方創生、障がい者雇用推進についての取り組みでした。調査した11社のうち半数以上は何かしらのサステナブル活動を行っていることが確認することができました。
※勉強会では、各社ごと細かい調査内容を紹介しています。
3.他社のサステナブル活動に触れた参加者に生まれた変化
サステナブルから新しいビジネスが生まれるかもしれない。
意識してみると、サステナブルがみえてくるようになった。
業界各社の取り組みを紹介し、最後にサステナブル活動の認識について参加者の皆様からの感想を聞いてみました。
参加者の受講後の感想
・新卒採用支援をする中で、学生がSDGsやESGなど、サステナブルへの興味関心が上がっているのを感じていたので、今回の勉強会でその理由を学べた。
・新聞で脱炭素への取り組みについて多く触れられており、社会的にも持続可能な社会に向けて動き出している。ビジネスマンとしてその流れをつかみ、インプットを続けていくことの重要性を実感した。
・積極的にサステナブルを推進している企業では、社外も含めた委員会を作っていることを知り、企業においてサステナブルを推進していくには、適切な組織や人員配置、採用が必要になると感じた。
・サステナビリティの面をカバーできる人材の登用を活発にすれば、サステナブルから新しいビジネスが生まれるかもしれない。
・保育園でもサステナブルに関しての教育が増えてきている。人材の登用という側面で言うと、サステナブルが活発になっていく可能性を感じた。
・SDGsやESGなど取引先にも要求するケース今後増えてくると思う。
・意識してみると、サステナブルな活動がみえてくるようになった。特に電車の広告はサステナブルばかりで、気が付けば周りに溢れている。
勉強会を通じ、無関心層からから関心層と変わり、業界の動きを知り、少なからず、新たな可能性を感じていただけたようです。社内浸透の一つの策として、業界他社のサステナブル活動を視点として「他社もやっていますよ」とSDGsなどを説明する方法は、効果があるかと思われます。
「より会社」で働きたいですし、働いてもらいたいです。そのためには、財務価値に加えて、非財務の価値向上が必要です。サステナブルをテーマにステークホルダーとの新たな視点と接点を生み出し、継続的に関わることで「2025年も活躍する企業とは」の答えがみえてくるのかもしれません。
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