サービス
2022年9月21日

コロナ禍の人材派遣会社に求められることとは? 〜市場の変化から生まれた新たな需要~

こんにちは!neoone(ネオワン)編集部の中原です。

今回は、コロナ前後における人材業界の市場の変化についてと、変化に伴った「人材派遣」の動向について紹介させていただきます。

■コロナ前後の市場の変化

厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」調査(※)によると、2008年のリーマンショックにより世界経済は不況に陥りました。

 

人材業界も例外ではなく、全国の有効求人倍率は0.47倍となり、市場は縮小傾向にありました。

 

しかし、2010年以降には右肩上がりに回復し、2014年にはリーマンショック前の1.04倍を上回る、1.09倍を記録、そして2018年には1.61倍にまで上昇しています。

 

その後、2020年に世界的に新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣言発令、外出自粛要請、イベント中止などの社会的な影響は甚大でした。

 

このような市場の変化から、飲食店・宿泊施設を中心に解雇や雇い止めが相次いだ影響により、有効求人倍率もコロナ後1.18倍まで減少しました。

 

現在も尚、コロナの影響が続く中、人々の働き方に変化が見られるようになりました。

コロナによってどんな働き方の変化があったのか、見ていきたいと思います。

 

(※)厚生労働省「一般職業紹介状況」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1b.html

 

■コロナ禍の働き方の変化

①時短、在宅勤務の推進

緊急事態宣言や蔓延防止措置により企業に出勤制限が課されたこともありましたが、

このような政策の影響もあり、休業協力金やIT導入補助金を上手く活用することで、

DXを加速させた企業も多く、時短、在宅勤務の求人が増えました。

 

②オフィスワークへの転身

繰り返される緊急事態宣言と蔓延防止措置による飲食業、宿泊業を中心としたサービス業への影響は大きく、退職を余儀なくされた求職者の方々はコロナ禍でも安定して長期的に働ける業種や職種を求め、未経験からオフィスワークを目指す傾向が広がりました。

 

コロナウィルスの蔓延により人々の働く環境や求めるものが変わっていく中で、

派遣会社のあるべき姿も変化していっています。

 

■コロナ禍の派遣会社のあるべき姿

現在の派遣市場は、派遣スタッフ様が置かれている状況から多様な働き方が求められています。

 

このような変化に対し、派遣スタッフを受け入れるクライアントに対し、体制の変更を提案し続けることも重要ですが、一方で派遣スタッフ様に対し、未経験者でもオフィスワークで就業するための準備として、基本的なPC操作や、office360の基本操作、タイピングなどを習得する教育研修が必要です。

 

当社ネオキャリアでは就業開始後、派遣スタッフ様の段階に応じた「キャリア形成支援」を行っています。

 

「キャリア形成支援」では主に「入職時導入研修」「職能別訓練」の2つの有給の研修プログラムがございます。

 

プログラムの内容は「入職時導入研修」は派遣スタッフとしての就業マナーや実務におけるポイントを抑えることができる研修になっており、「職能別訓練」はPC操作やoffice360に関する基礎知識、階層別訓練では管理職の対応を訓練を通して学ぶことができます。

 

「キャリア形成支援」を行うことで、派遣登録者のスキルアップを補助しています。

 

このように、派遣スタッフ様のキャリアイメージに合わせ、適切な教育訓練を行うことで、

派遣スタッフ様のスキルアップを補助し、1人1人のなりたい姿の実現に伴走することが、

コロナ過の派遣会社のあるべき姿ではないでしょうか。

■最後に

上記の「キャリア形成支援」では中長期的なスキルアップを実現できる一方で、

短期的に実務経験を積める機会が圧倒的に不足していると感じています。

 

コロナ禍の景況変化により離職を余儀なくされた方々の新しい挑戦を支援するため、

派遣スタッフ様やクライアントに寄り添い、多様な働き方が選択できる社会を実現して参ります。