カルチャー
2019年8月5日

ネオキャリア大学潜入レポート②〜THE TEAM 麻野氏から学ぶ最適なチームの創り方〜

こんにちは!neoone(ネオワン)編集部です。

ネオキャリアには個人の成長を支える様々な取り組みがありますが、その中でも社員の人気を集めるのが「ネオキャリア大学」。社内だけではなく、社外の様々な領域で活躍するプロフェッショナルを招き、社員はそうした方々の講義を主体的に選んで参加することができます。

今回は、そんなネオキャリア大学潜入レポートの第二弾をお届けします!

 

【前回のネオキャリア大学潜入レポートはこちら】
▶️ネオキャリア大学潜入レポート①~困りごとにフォーカスして、新規事業を一緒に考えよう~

 

今回は、株式会社リンクアンドモチベーション取締役麻野 耕司氏を講師としてお招きし、ご講演いただきました。

麻野さんといえば、最近出版された著書『THE TEAM~5つの法則~』が大変話題を呼んでいます。

今回のネオキャリア大学では、『THE TEAM~5つの法則~』をもとに、ネオキャリアのマネジメント層の社員に向けてチーム創りのノウハウをご教示いただけるとあって、いつも以上に倍率が高く、参加者はこの日を楽しみにしていたようです。

私もマネジメント層に紛れて参加してきたので、その模様をレポートいたします!!

 

麻野 耕司 氏|モチベーションエンジニア、株式会社リンクアンドモチベーション取締役、オープンワーク株式会社取締役副社長

2003年、慶應義塾大学法学部卒業。株式会社リンクアンドモチベーション入社。2010年、中小ベンチャー企業向け組織人事コンサルティング部門の執行役員に当時最年少で着任。2013年、成長ベンチャー企業向け投資事業立ち上げ。全く新しい投資スタイルで複数の投資先を上場に導く。2016年、国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ。2018年、同社取締役に着任。同年オープンワーク株式会社取締役副社長を兼任。国内最大級の社員クチコミサイト「OpenWork」を展開。2019年には社内コミュニケーションプラットフォーム「コミュニケーションクラウド」、オールインワンコラボレーションツール「チームワーククラウド」をリリース。国内HRTechの牽引役として注目を集めている。著書に『THE TEAM~5つの法則~』など。

人の行動は、目的や意識によって変わる。

 

“人の行動は、目的や意識によって変わる。”そんな言葉から講義が始まりました。

「目を閉じてください。今この会議室に緑色のものはいくつあるでしょうか?思い出して考えてください。」麻野氏から、そんなお題が出されました。

多くの人が少ししか思い浮かばなかった模様。(私も数個しか思い出せず、、)

普段から「緑色のものが周りにあるかな?」と意識して生活をしていればもっと思い出せますが、意識していないとなかなか思い出せないというこの“カラーバス効果”のお話がありました。

 

この話に続けて、

「今回の90分間の講義に対して、目標設定をしてきた人となんとなく講義を受けにきた人では、その効果や成果は100倍異なります。」という麻野氏の言葉に、参加者はより身が気を引き締めていました。

 

ここから、チームメンバーが成果を出すための目標設定の方法をご教示いただきました。

目標には、「行動目標」・「成果目標」・「意義目標」といった3パターンが存在します。

この3つの中では、どの目標がいいという正解はありません。都度、状況や各メンバーに合わせて適切に目標を設定してあげることが重要です。

 

例えば、なかなか成果を出せずに苦しんでいるメンバーには、成果目標だけではなく行動目標も設定することで、成果の達成に向けてどのように行動すればいいかを具体的に理解し、行動することができます。このような場合では、メンバーの状況に合わせてどこまでもブレイクダウンすることが必要になるのです。

一方、成果を出しているメンバーは、成果目標と行動目標だけを追い続けていると日々の仕事への新鮮さが失われ、モチベーションが下がってしまうということがあるかもしれません。このような場合は、意義目標も合わせて設定するといいそうです。

言われたことを淡々とこなして成果を出すメンバーももちろんいますが、意義目標を設計して「何のためにやるのか」という目的から逆算して主体的に動いてもらうことで、生まれ持った創造性や自主性を引き出し、より大きな成果につながるメンバーもいます。

 

このように、リーダーやマネージャーがメンバーの状況に合わせてきちんとこれらの目標設定を使い分けることで、メンバーの成果につながっていくと麻野氏は言います。

 

チームには、絶対解はなく最適解しか存在しない。

 

一般的に、メンバーが入れ替わらないことや多様なメンバーが存在することが良いチームと言われていますが、一概にそうとは限りません。

「チームには、絶対解はなく最適解しかない」しかし、多くの企業がこれを理解しないまま他の企業の成功事例や本の内容を真似するためにチーム創りは失敗してしまうと言います。

何かを真似するのではなく、自分たちのチームに合わせて自分たちだけのオリジナルのチームを創ることが重要です。

時には独裁で意志決定をすることも大切。

 

THE TEAMでは意思決定の方法を「独裁・合議・多数決」という3パターンに分けています。

・独裁 :チームの中の誰か一人が意思決定する
・多数決:チーム全員の投票で多数の賛同を得たもので意思決定する
・合議 :チームで話し合って意思決定する

これらには、それぞれメリット・デメリットがあります。

たとえば、「合議」は関わっているチームメンバーの納得感が得られやすい一方、決断のスピードが遅いというデメリットがあります。

それに対して「独裁」は当然一人が決めるので、やり方によっては納得感が下がります。ただスピードは早く、時間がかかりません。

 

今は環境の変化が非常に早くなってきているので、この意思決定のスピードがビジネスの成否を分かつと言っても過言ではないくらい重要な場面もあります。

そのため、時には独断で意思決定をする判断を取ることも、リーダーやマネージャーにとって重要な力です。

このように場面に応じて意思決定のパターンを使い分けることが重要です。

 

また、意思決定の際に選択肢の中で比べるのではなく、選択基準を先に挙げ、選択基準の優先順位をつけることで、意思決定のスピードとクオリティを上げることができると伝えられました。

 

▶️麻野氏の決断力に関する記事はこちらをCHECK!!
【麻野×曽山×決断力】リーダー育成にはとにかく「決断経験」が重要である

 

相手に合わせた報酬を与えてあげること。

 

次に、メンバーのエンゲージメントを高めるための方法をご教示いただきました。

メンバーのエンゲージメントを高めるためには、下記の法則を当てはめることも効果的だということでした。

この法則は、4つのPで構成されています。

・Philosophy(理念・方針)
・Profession(活動・成長)
・People(人材・風土)
・Privilege(待遇・特権)

以前は金銭報酬や地位報酬さえあれば十分、という人も多い時代でしたが、今では感情報酬を重要視する人も多いのではないでしょうか。

人によってエンゲージメントが上がるきっかけになる報酬は異なるため、メンバー一人ひとりに合わせた報酬のタイプを組み合わせて提供することが大切なんだとか。

 

ネオキャリア大学を受講して感じたこと。

絶対的なチームなど存在せず、いかに「自分たちにとって最適なチームを創るか」。

この重要性を感じさせられる講義でした。

組織というものは、良くしたいと思っても、経営者や管理職の努力だけでは大きく変わることはない。社員一人ひとりが、どのように組織に関わっていくかを考えることが何より重要で、組織はみんなで創るものということを強く感じました。

しかしながら、世の中のほとんどの人が、「組織は誰かが勝手に創ってくれるもの、一方的に与えられるもの」だと思い込んでいるのも事実。

組織は誰のためにあるのかを認識し、自ら組織を良くしようと思うことができるか。「自分たちでチームを創っていくという想いがないと、組織は決して良くならない」というメッセージが特に印象的でした。

 

ネオキャリアでは、若手からマネジメントを経験させるといった組織文化が存在します。早期からチームを持ってマネジメント経験を積むことでより自分を成長させ、チームを成長させ、会社を成長させ、社会を成長させる。

講義の参加者は今回のネオキャリア大学の内容を自分のチームに持ち帰り、最適なチーム創りに奮闘することでしょう。

私も部下を持つ身になった際には、この学びを活かしたいと思いました。

 

neoone(ネオワン)では引き続き、ネオキャリア大学をレポートしていきます。

neoone編集部

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